液体窒素を飲んだらどうなるか?

 

 

皆さんは、液体窒素をご存知でしょうか?

 

 

 

 

空気に含まれる「窒素」を-196℃まで冷やして液体化させたものが液体窒素で、その温度は約マイナス200℃にもなります。

 

 

 

 

今回は、そんな液体窒素を飲んだらどうなるのかを解き明かしていきましょう。

 

 

 

 

ドライアイスの温度は-79℃なので液体窒素の温度である-196℃は、あの2倍以上冷たいということになります。

 

 

 

 

おそらく液体窒素あずきバーをいれると、鈍器になるくらいカッチカチになるはずです。

 

 

 

花を入れると凍りついて握るとバラバラに砕けてしまいます。

 

 

 

 

 

その強烈な冷たさから、本来は爆弾を処理する際に凍らせて爆発を防止したり、

精子卵子、血液などの保存をする際に利用されています。

 

 

 

 

さて、そんな液体窒素が私たちの体内に入ってしまったら、一体どうなってしまうのでしょうか?

 

 

 

 

液体窒素を飲み込むと、まずは食道を通って胃に入っていきます。

このとき、液体窒素は一気に沸騰し始めます。

 

 

 

 

気化した窒素は液体のときの約700倍に膨張するため、少しの量を飲んだだけでも胃が風船のようにパンパンに膨らんでしまいます。

 

 

 

 

 

実際に、液体窒素入りのジュースを約30ml飲んだ男性は窒素が膨張したことで胃が破裂しています。

 

 

 

 

 

この男性は、胃の縫合手術によって事なきを得ましたが、なかには胃を切除したケースもあります。

 

 

 

 

当時、2012年に18歳の誕生日を迎えたゲイビー・スキャンロンさんは友人と「Oscar's」というバーで飲んでいました。

(イギリスで飲酒出来る年齢は18歳以上)

 

 

 

 

 

 

この日ゲイビーさんが注文したのはグラスから霧がでている「ニトロ・イエーガーマイスター」という見るからにヤバそうなカクテルでした。

 

 

 

 

名前に「ニトロ」と入っている時点で明らかに危険そうなブツですが、18歳そこそこの少女には魅力的だったのでしょう。

 

 

 

 

 

 

液体窒素は空気に触れていると沸騰して多くの煙を出すため視覚的演出としてカクテルに使われることがあります。

 

 

 

 

とはいっても、液体窒素の沸点は-196℃なので外気に触れれば、完全に蒸発して無くなってしまうことがほとんどです。

 

 

 

 

 

 

しかしこのカクテルにはまだ気化していない液体窒素が残っていたため、

 

そのカクテルを飲んだゲイビーさんは直後に激しい腹痛と呼吸困難に見舞われ、

 

胃と腸や食道の一部を切除する事態になりました。

 

 

 

 

 

 

なんでもかんでも口に入れないと気が済まない皆さんも液体窒素だけは口にしないように注意してください。