いとこ同士が結婚するとどうなるか?

【いとこ同士が結婚するとどうなるか?】

 

親族同士が結婚すると、生まれてくる子供が遺伝上の病気になりやすいため、出来れば避けた方がいいと考えられています。

 

 

 

まさに禁断の恋ですが、いとこと結婚することは法律上何も問題もありません。

 

 

しかし海外では法律で婚姻が禁止されている国もあります。

 

 

 

今日はそんないとこと結婚をすることで起こる問題を考えていきましょう!!

 

 

 

 

 

 

 

アメリカの25の州や、台湾、北朝鮮、フィリピンでは、いとこ同士の結婚が法律上で禁止されています。

 

 

 

タブー視されているいとこ婚ですが、いとこと結婚した著名人に、ヴィクトリア女王、進化論を唱えたチャールズ・ダーヴィン、相対性理論を提唱したアルベルト・アインシュタインなど名だたる重要人物がいます。

 

 

 

 

ダーヴィンに至っては、人類がサルから進化したことを真っ先に唱えた人なので、いとことの結婚が、次世代の遺伝子に深刻な影響を及ぼす可能性は理解していたはずです。

 

 

 

 

では、

いとこ婚による弊害とはなんなのでしょうか?

 

 

祖父母が共通の祖先であるいとこ同士は、遺伝子の12.5%が同じです。

 

 

 

共通する遺伝子を持つ者同士が子供を持つと、劣性遺伝子がダブることで、難病である嚢胞性線維症や、ダウン症精神疾患なとの障害を患う可能性が高まるとされているのです。

 

 

 

その確率は1~2%という人や、4~7%、10%と様々な研究データがあります。

 

 

 

なんにしても、いとこ婚により、幼少期に亡くなったり、重度の障害を持つ可能性が増すというのは間違いないようです。

 

 

ちなみに先ほど、いとこと結婚したチャールズ・ダーヴィンは、10人の子供を産みましたが、そのうち2人は幼くして死亡しています。

 

 

 

これがいとこ婚による影響とは言いきれませんが、ダーヴィンは近親婚が原因ではないかと酷く怯えたそうです。

 

 

しかしほとんどの場合は元気に育つので問題ありません。

 

 

 

 

 

ただし、何世代にもわたっていとこ同士で婚姻を繰り返した場合はその確率が跳ね上がります。

 

 

 

歴史上に、オーストリア皇帝のフェルディナンド一世という人物がいます。

彼は12世代もの長い間、王候貴族であったいとこ同士が結婚した末に生まれた子供でした。

フェルディナンド一世は生来病弱で、皇帝でしたが、国政を重臣達に任せ切りにしていました。

 

 

 

 

彼は、突然けいれんを起こして倒れたり、昏睡状態に陥ったりする人だったそうです。

 

 

 

つまり、一代限りであれば生まれてくる子供が病気にかかるリスクはそれほどありませんが、

何代も繰り返すと、行き着く先は病気を複数持つ子孫を残すことに繋がるのです。

 

 

 

 

私たちは、外部から全く異なる遺伝子を持った相手を迎えて子孫を残すことで、遺伝性の病気に対抗してきました。

 

 

 

親族間での婚姻は避けた方が良いという一般論は、何世代も前の祖先が、何世代も後の子孫の身を案じて遺してくれた教訓だったのです。