雷に打たれたらどうなる?

 

人が生涯のうちに落雷に遭う確率は1千万分の1といわれています。

 

 

 

日本国内では年間20人程が落雷の被害にあっています。

 

 

 

今日は、そんな雷が直撃した際の人体への影響を解き明かしていきましょう。

 

 

 

 

 

 

 

雷の電圧は最大10億ボルトにもなり、

電流は最大で20万アンペアにまで達します。

 

 

 

死刑執行で使用される電気椅子の電圧が

 

約2000ボルト

電流は8000ミリアンペア

なので、

 

もし雷が人体に直撃してしまったら、誰もが「死」を想像することでしょう。

 

 

 

実際日本では年間落雷被害者20人のうち死者が14人。

 

約7割は命を落としているのです。

 

 

 

 

 

私たちの体は神経系を通じて微弱な「電気信号」を脳と体の間で送受信させて、体や、筋肉を動かしています。

 

 

 

 

感電した時に動けないのは、脳からの電気信号が上手く伝わらなくなるからです。

 

 

 

 

もちろん雷が直撃すると、体だけじゃなく、心臓が止まるので即死します。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、雷が直撃しても電流が体の表面に沿って地面へ逃げて助かった場合もあります。

 

 

とはいえその場合でも無傷で済むことはなく、、、

 

 

体の一部「電紋(でんもん)」と呼ばれる、

稲妻の通り道のような痕が残ります。

 

 

 

 

 

また、落雷によって発生する衝撃波も脅威のひとつです。

 

 

雷が生じるとその部分の大気は一瞬にして約3万℃にまで熱せられ、

 

急激に膨張することで「バリバリバリバリ、、ドカーン」

 

という雷鳴が発生します。

 

 

 

 

 

もし雷に直撃した場合は、

至近距離でこの音を聞くことになるので、

鼓膜が破れてしまうことでしょう。

 

 

 

またひどい火傷に、部分的な体の麻痺、

落雷前のことが思い出せないといった記憶障害が残るケースがあります。

 

 

 

こういった酷い後遺症から、

落雷から生き残った人は自殺する確率が高い傾向にあります。

 

 

 

 

 

 

ところで、

先程国内では7割の人が落雷で命を落とすと言いましたが、

 

実は世界的にみれば助かる可能性がはるかに高いんです。

 

 

 

 

世界の落雷によるら死亡率は30%前後なので、

日本は実に2倍以上も死亡率が高いということになります。

 

 

 

その理由は

日本人の雷に対する危険意識の低さが挙げられます。

 

 

 

実際、

日本で雷がなってる時に全力で避難する人ってあんまりいませんよね。

 

 

 

もし逃げたとしても

木の下に避難したりしますが

それは間違いです。

 

 

 

雷は木などの背が高いものに落ちやすく

服や体が濡れている場合

木から人に流れ込んできます。

 

 

 

 

では、

雷から身を守るにはどうすればいいのかというと、建物か車の中に避難するのが比較的安全です。

 

 

 

 

しかし、

開けた場所にいて建物や車といった避難場所がない場合はどうすればよいのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

そんなときは頭を下にかがめ、両手で耳を塞ぎ、両足のかかとを合わせてつま先立ちをしましょう。

 

 

 

これは「雷しゃがみ」と呼ばれるポージングで、アメリカの落雷が多い地区で推奨されている方法です。

 

 

 

 

 

とてもデート中に好きな人の前で見せられるポージングではありませんが、

身を守るためにはやむを得ません。

 

 

 

 

ということで、皆さんも雷が聞こえたら、しっかりと避難するとこが大切です。